2015/09/21

クラッチ伝説 〜エンストもよ路上へ出る〜


奇跡的に仮免に受かったtomoyo
私は思った。





「教習所甘くないっすか??」





まぁ受かってしまったのは事実。

そしてtomoyoは路上へでるのであった。

初めての路上へ出る時のtomoyoの感想はこうだった


T 「もうあれですね、もしかしたら人を引いちゃうんじゃないかって、不安でゲボ吐きそうでした。まぁ吐いたら吐いたであれなんですけどヤバいっすね。」


こんな人が車を運転していると思うと日常が非常に恐ろしいと感じる私であった。

路上講習の教官はtomoyoが一番お世話になった馬場さんという女性の教官。
教え方も上手くtomoyoにとっても一番安心して運転できる相手だ。




そんな馬場さんと路上へ出たtomoyo,

5分くらい路上で車を走らせていると少し慣れてきて運転が楽に思えてくるtomoyo
対向車を見る余裕もでてきた。

そんな余裕のtomoyoに馬場さんが話しかけてきた。


馬 「堀内さんってなんでマニュアルの免許取ろうと思ったの?」

tomoyoは思った (でたでた、この質問!この質問聞かれすぎて、ちょっとバカにされて、言われすぎて泣いたやつだ!)

T 「あ、そうですねー好きな車がマニュアルが多いからですかねー。」←実は全然車の事とか知らない。


馬 「へぇー、たとえばあんな車とか?」
馬場さんはすれ違う車を指差して言った。

その車はマツダの80?車とか詳しくないからよく分からないがちょっとスポーツタイプでまったくtomoyoの好みではなかった。

普通であれば話を合わせておけば良いのにバカ正直なtomoyoは

T 「いや、全然タイプじゃないっすねー。」

馬 「・・・あ、そうなんだー汗、じゃどんな車がタイプなの?」

tomoyoは答えた

T 「なんか、ヨーロッパ車ですかね?」←全然知らないからザックリ。

馬 「あ、なるほどー、そうなるとコペンとか良いよー!しかも旧型のモデルとか可愛いかもー、中古だとそんなに高くないしオススメだよ!」

T 「へぇー、そうなんですね!調べてみよ!」

と、思ってもないのに会話を終わらせたtomoyoだった。

しかし、tomoyoはなんだか馬場さんの事が気になりこんな質問をしてみた。

T 「先生はどんな車に乗ってるんですか?」

馬 「・・・・・・・」

馬 「・・・・さっき通り過ぎた、タイプじゃないって言ってた車だよー。」

T 「・・・・・・・・」

馬 「・・・・・・・・」
                                                        「・・・・・・・・・・・・」


tomoyoは思った・・・・・































気まずっ!!!!

 











こうして気まずくなったエンストもよと馬場さんを乗せた車は無言のまま路上を進むのであった。


気まずい空気の中無事に路上運転は終了。

この後色んな教官と路上運転を繰り返すtomoyo

今思えば、この頃からtomoyoは調子に乗りはじめていたのだ。

調子に乗ったtomoyoはいつしかこんな事を思うようになっていた。

『あたしの運転で今日はどの教官をドライブに連れってってやろうかの〜』

そんな調子に乗っているtomoyoがついに特別講習を受ける事になった。

特別講習とは他の生徒を乗せ運転する授業である。

まさにtomoyoと運命をともにする仲間。

まずメンバーを紹介しよう



まず今回の教官サバンナこと『ヤギ』だ!




ヤギは色黒でゴリラっぽくてちょっとお調子ノリで、ノリが合コン的な感じだ!

口癖はこれだ
「お〜い〜なにやってんだよ〜。さっき出来てたじゃね〜かよ。しっかりしろよ〜。」




続いてtomoyoと同席するメンバーだ


まずは塩顔の大学生通称『ソルト』






ソルトは大学生で空気も読めないので初見のtomoyoにこんな事を言ってきた。

ソ 「あれ?大学生っすか?」ニヤニヤ

27歳のtomoyoは思った

















「うっせ」








そして最後は合コンでもてそうな女子大生の『フワフワ』だ








ここに





tomoyoを加えた4人の冒険が始まろうとしていた・・・・・



まず最初に運転するのはtomoyoだ!


今回運転する車は日産リーフ!電気自動車でもちろんオートマだ。

普段からマニュアルを運転しているtomoyoにとってリーフは楽勝だった!

T  「うぃーーーーリーーーーーフィ最高!」

そして続いてソルト

tomoyoから言わすとソルトもまぁまぁだったらしい。

最後にフワフワの運転だがここで事件は起きた。

フワフワは大学を卒業し外資系の会社に就職が決まっている。

フワフワは9月から働き始めるためその前に免許を取っておきたかったらしい。

そんなフワフワが車を発進させていく。

ヤギが道を支持していく。
 「左に合図出して〜。」







「はい」
と言ってフワフワは右にウインカーを出す。

ヤギ 「それ右だよ〜。お〜いなにやってんの〜。しっかりしろよ〜。」

フワフワ 「えっ!!なになに!? え?」

道路の真ん中でテンパるフワフワ!

フワフワのおでこは汗でびしょびしょになっていた。

フワフワ 「左にでないーーーー!きゃーーーーーーーーーーー」

ヤギ 「上だよ上に合図押すんだよ〜〜。お〜いなにやってんの〜!しっかりしろよ〜!」

テンパるフワフワ!ハンドルをギュンギュン回す!

後ろのtomoyoはこんな感じだ!








見かねたヤギが

「もうハンドル貸せ!!!!!!」


そういってフワフワのハンドルを取りフワフワはアクセルとブレーキだけとなったのだ。


これを後ろで見たtomoyoは思った。
























「昔の私といっしょやん!!!!!!」














この後ヤギが正しい道に誘導しなんとか事態は治まったのだ。


この後車内ではこんな会話が続いていた


ヤギ 「あせったわ〜しっかりしろよ〜!さっき出来てたじゃね〜かよ〜しっかりしろよ〜。」

フワフワ 「えーーーーだってーーーー」

ヤギ 「しっかりしろよ〜。」

フワフワ 「えーーーーーだってーーーー」

ヤギ 「あせったわ〜。しっかりしろよ〜さっき出来てたじゃね〜かよ〜」

フワフワ 「えーーーーだってーーーーー」

ヤギ 「しっかりしろよ〜。」




これを何度も繰り返す車内はまさにカオス!!



後部座席のソルトとtomoyoはこんな会話をしていた











            「 あれ?大学生っすか?」ニヤニヤ





tomoyoは思った



























「うっせ!こいつうっせ!」

一瞬にしてカオスとなった4人の特別教習は幕を閉じたのであった。











つづく