12月といえば
そろそろ
おそらく
もうそろだ。
みっかん〜♪
みっみっみかん〜♪
みみみみみかーん〜♪
つって。
今日届くかもと思って
わっくわくで
出勤したら
レジに置いてあるじゃん。
みかん
置いてあるじゃん。
テンション爆上がり!!
心踊るいつものパッケージ!!
代表、
いつもありがとうございます!!
早速いつもの
あれやってって
けっこう古参になっちまった
ビッグに頼みました。
古参ビッグはおもむろに
箱をブチ開けたので
私言いました。
私【それはないぜビッグ】
私【まずはあれだろよ。】
ハッとしたビッグは足早に祭壇作成に取り掛かった。
なんて神々しいんだ。
2人で感謝を伝えよう。
和歌山の農園の方。
美味しくいただきます。と
感謝の儀が終わったら
ビッグが大好きな
整列みかん。
古参にもなると
丁寧
早い
、、、、、
と思いきや
おいおいおいおいおいおいおいおーーーーーい!!
これどゆこと!
ポケット多めの服着やがって!!
と思いきや、
油断も隙もあったもんじゃねーぜ!!
このコソ泥キャスケット!!
店長を騙そうだなんて甘いぜ。
中間管理職なめるなよ。
ビッグの手グセの悪さに気を取られたが
私は気づいてしまった、、、
明らかに去年と状況が違う、、、
いや違いすぎる、、、
なにが違うって、、、
1人分、、、
2人分、、、
3人分、、、
4人分、、、
5人分、、、
6人分、、、
、、、
、、、
スタッフ多すぎとちゃう?
戸井田
石関
矢代
遠藤
堀内
大川
スガ
スタッフ多すぎとちゃう?
びっくりして関西弁になっちまった。
なんてこった。
去年より2人も多いわ。
いやしょうがない、
みかんの取り分は減るが
今年は我慢だ、
私は店長だ。
そう言い聞かせビッグの
作業の終わりを待った。
ビッグ【終わりました。】
私【均等にわけれた?】
ビッグ【いや、1人だけ1個少ないです。】
チッ!またかよ。(心の声)
ただでさえスタッフが増え取り分がすくねーっつーのに。(心の声)
そうだ!えんどうとか幕張いってるからひとつ少ないのしちゃおうかな。(心の声)
いや!だめだ!!(心の声)
幕張であいつも頑張ってる風だ。(心の声)
そしたらやっぱコソ泥キャスケットか。(心の声)
手グセの悪さの件もあるしマウントはとれている。。。(心の声)
でもまてよ、(心の声)
私はコソキャスより年上。(心の声)
いや私は漢だ。(心の声)
いや私は店長だ。(心の声)
そして私は親になるんだ。(心の声)
ダーク戸井田を鎮め、
コソキャスにこう提案した。
私【あっちむいてほいでさ負けた方が一個少ないほうにしよ】
ちっちゃ。
店長ちっちゃ。
って泥キャスは思っただろう。
しかし、恥も承知だ。
去年も苦渋を飲んだ一戦だ。
今年こそ。
モア
一個
プリーズ。
そして決戦の火蓋が落とされる。
最初はグー
じゃんけんぽん!
負けた、、、
あっちむいて
ほい!
あぶね!!
回避した。
去年のルールだったら
一発アウトだったぜ!!
あぶね!!
もう一回。
最初はグー
じゃんけんぽん!
やった!!勝った!!
チャンス!!チャンス!!チャンス!!
あっちむいて
ほい!!
くそ!!
右か、、、
もう一回。
次こそは決めるぜ。。。
最初はグー
じゃんけんぽん!!!!!!!
くっ!!
強いなコソ泥キャスケットめ。。。
でも負けないぜ。
俺は中間管理職だぜ!
去年の俺とは一味違うんだぜ!!
なめるなよ!
私・ビッグ【あっちむいて】
・・・・・・・・・
さっきは上だったな、
単純なビッグはおそらく、
私が向いた方以外にゆびを出すはず。
そうすると確率は
3分の1。
3分の1って聞くと純情な感情つけたくなるのは私だけだろうか?
そんなことは今はどうでもいい。
集中だ。
集中しろ!私!!
よし
上だ。
私は上を向いた。
私・ビッグ【ほいっ】
負けた。。。
ビッグの堂々とした指先が目に映り込んだ瞬間、
頭が真っ白になって
あの歌詞が脳内に入って来た。
壊れるほど愛しても〜♪
1/3も伝わらない〜♪
純情な感情は空回り〜♪
マイハート〜♪
つって。
そしてビッグから発せられた衝撃の一言。
ビッグ【あんた、ほいの前から上むいてたよ。】
なんてこった。
とんだ失態。
ワン
モア
プリーズ
と願ったが
ビッグは
うなだれた私を横目に、
みかんが一つ多く入った袋を
それはそれは大事そうに抱え
ストックへ入って行った。
そして私は彼の後ろ姿に誓った。
来年のリベンジを。
ミカブロ 2020 終
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